言葉を削ぎ落とした画面に、風の音と吐息、微かなノイズだけが残り、わずかな仕草や視線の揺らぎが見えない物語を立ち上げます。雪明かりの冷たさと体温のあいだに生まれる間（ま）が、観る者それぞれの記憶を呼び覚まします。

本作で松坂桃李が纏うのは、TATRAS 2025AWの全5LOOK。幅広ステッチが量感と軽さを両立するGRAMI／グラミ、N-3Bのディテールを洗練させたハーフコート丈のFONDO／フォンドをはじめ、上質素材とミニマルなシルエットで冬の輪郭を描きます。

極寒に耐える機能性はそのままに、TATRASのダウンは“時間”と“記憶”を包み、装う人の存在を静かに際立たせる——ファッションと映画、そして人の在り方が交差する、新しいブランド表現です。